職場見学や職場訪問で一発で気に入られる学生は、いったいどんな服装で来ると思いますか?
見学先の病院や施設に問い合わせた時に「私服でいいですよ」「特に指定はありません」などといわれると、普段着のシャツやデニムで行ったほうがいいのかな、大丈夫なのかなぁ、とかえって悩んでしまいますよね。
でもちょっと待って!言葉どおりに受けとってしまうと、あとで取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
なぜなら、職場見学はもちろん就活の一環であり、見学先の採用担当者は、あなたがどんな服装で来るのか、その常識をチェックしていることが多いからです。
常識を知らなかったために知らない間に印象を悪くしていた、なんてことは避けたいもの。
こちらの記事では、採用担当の私、すこみみが、実際に学生の見学希望の電話や訪問を受ける中で感じた、
社会人の常識がないな、と思った服装
「好感度高い!」と思った服装
を元に、望ましい訪問スタイルをご紹介します。
わたしがおすすめする服装をしていけば、当日、見学先で担当者の方にお会いしても恥ずかしい思いをすることなく、採用したい!と好感を持ってもらえますよ。
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職場見学の服装は「採用担当の常識」で考えよう
「私服」と指定されたので「自分のいつもの服装で行けばいい」と考えるのは危険です。
あなたの友達や同級生の服装は、みんな同じ路線ですか?ちがいますよね。
ということは、訪問・見学先の担当の方が思う「私服」とあなたの思う「私服」のOK範囲も違う可能性があるわけです。
例をあげて考えてみましょう。
見学先の採用担当から「私服でも結構ですよ」といわれました。
- あなたの私服は「チェックのカジュアルなシャツにデニム」だったので、その格好で訪問しました。
- でも、採用担当は「カジュアルデー※」で着用するような服装を私服としてイメージしていました。
※企業で週に一度自由な服装での出勤を認める日。日本ではこれを金曜日に当てて、カジュアルフライデーとすることが多い。
さあ、結果はどうなると思いますか?
「私服っていったって、それじゃないだろ。ないわー」と、心の中で思われて終わりです。もちろん、指摘なんかしてくれません。
病院の職員といっても職種はさまざま。たとえあなたがPT・OT・STを目指す学生であっても、採用担当は事務職であることが多いです。
つまり相手は普通のビジネスマンと同じ感覚だと思った方が無難です。
採用担当とあなたとの考えには、もしかしたらギャップがあるかもしれない、就活においてはそれを頭に措いて、行動の前にいったん立ち止まることが大切です。
求められている「私服」とは、あなたの思う、ではなく、採用担当の思う「私服」であると肝に銘じましょう。
職場見学の服装で迷ったらスーツを選ぶのが一番!
採用担当者の思う私服で行く…でも、それって学生のあなたには難しいことですよね。
だってあなたは「カジュアルデー」のような服装のルールの中で働いたことがないんですから、適した服も持っていないんじゃないかな、と思います。
でも大丈夫。もし着ていく服に迷ってしまったら、スーツで行きましょう。
それで特に問題なし。カジュアルで失敗するよりも、スーツで行く方が無難です。というかむしろ、私自身はスーツが望ましいと考えています。
さらに、スーツを着る場合は、次の点に気をつけましょう。
サイズのきちんと合った物を着ましょう。ぶかぶかピチピチはアウト!
清潔感が第一。汚れ(とくに肩のフケはNG)、シワには要注意です。
靴もピカピカに磨いていきましょう。カバンもキレイに。リュックではなく、A4の入るカバンを用意!
女性の場合はジャケットのウエストがスッキリした、きれいなシルエットのもののほうが、美しく、しかもできる印象を与えます。
男性は白の靴下を避けましょう。チャコールグレーやネイビー、黒など、スーツや靴に合わせるのがおすすめです。
入学式の時に着たスーツがお手入れされてサイズもぴったりであればそれでも構いませんが、ここは大切な場面。
自分にフィットしたフレッシャーズらしいスーツや小物選びをしておく方がベターです。
けっして高いものを選ぶ必要はありません。もし迷ったり自分で用意したりするようであれば、就活・新人用のセットものを活用するのがお得、かつ安心ですね。
これらのポイントは、きちんとしていないと実はとても目立ちます。当日の朝あわてないよう、前日までに必ずお手入れ・準備をしてくださいね。
職場見学に私服で行くならオフィスカジュアルを意識!
もし具体的に「スーツじゃなくていいですよ」といわれたら、さっきの例にあげた「チェックのシャツにデニム」のような本当の普段着はやめましょう。
お手本になるのは、これも先ほど触れた「カジュアルデー」に着るような「オフィスカジュアル」です。
ジャケットあり・なし、ネクタイあり・なし、など、バリエーションは」さまざまですが、共通しているのは清潔感とサイズ感でしょう。
学生のインターンシップにおすすめのオフィスカジュアルについて、AOKIがまとめていますが、職場見学や訪問にもこんな格好で来てくれると、わたしもとても好感を抱きますし、どこの訪問に行っても大成功間違いなし。これだけでも採用したくなります。
まずは男子。
まったくの普段着と違う印象なのがわかりますか?もちろんデニムはNGです。
さらに女子はこんな感じ。
パンツスーツを着用する学生もリハ系にはいるように感じていますが、もしまだ用意していないようなら、スカートスーツも検討してみてくださいね。サイズが合っているととてもスッキリして見えます。
スカートは、タイトや台形、ワンボックスプリーツなどがありますが、いずれにしてもサイズをきちんと選んで。ウェスト部分がずっこけたり、逆にヒップや腿がぴちぴちだったりすると格好悪く、あか抜けて見えません。
ブラウスはシャツカラー、共布のリボン、襟あきの広すぎないラウンドネックなどが素敵です。色は白以外に、淡いブルーやピンクもOK。
これも真面目に白のシャツ襟というのを多く見かけますが、着てみて自分が一番ステキに見えるものを選びましょう。大事なのは、あなたの良さが生きるものであることです。むしろ、医療・介護系は優しく、柔らかい印象を与えることも大切なので、そこを意識して。
また、ヘアスタイルにも気をつけましょう。病院という場所柄、肩につくようであればひとつにまとめるのが基本。アホ毛が出ないようにスプレーやワックスを使い、前髪が長ければピンでとめましょう。横から見られたときに顔がちゃんと見えること、とても大事です。
メイクについては以前の記事で書いている通りです。
職場見学の申し込み時に服装の指定を聞いてもいい?
「長期実習がはじまる前に、学生たちがいろいろな施設を見学する期間を設けています。学生が3名見学をお願いするお電話を差し上げるので、聞いてやっていただけますか?」
というものでした。
本当のことをいうと、課外活動である学生の職場見学の依頼を先生が先に依頼してくる、というのはかなり過保護だと思っています。20歳を過ぎた大人なのですから、ぜひ自分の力だけで問い合わせることにトライしてください。そうするかしないかでは採用担当に与える印象はまったく違います!
それはともかく、了解すると、数日後に学生の代表から電話がかかってきました。
時間や内容の確認をしたあと、学生が聞いてきたのが
というひとこと。
正直、何を聞かれたのかと思いましたが、見学でも実習用のユニフォームを着た方が良いのか、という質問だと考えて聞き返すと、そうではなく、行くときにどんな服装で行けばよいか、ということだとのこと。
何を着ていったらいいかは、基本的には訪問先の相手に尋ねることではありません。
職場見学は就活の一環ですよね?
それなら、このようなことを、訪問する相手に直接聞く時点でアウトです。
実習初日や施設見学時の服装の常識は、相手への敬意を表す格好で行く、というもの。
だから、見学を受ける側が指定することではありません。
実習指導者や採用担当者に電話をするときには、聞いてよいことと悪いこととは、しっかり考えておきましょう。
実習先や就活先には聞いていいことと悪いことがある。常識で考え、自分で調べられることは調べてから電話しましょう!
職場見学の服装 まとめ
就活の入り口ともいえる、職場見学・の服装について、私すこみみの考えをもとにご紹介しました。
わたしの考え、といっても、これは常識的なこと。
ぜひ今回の記事を参考に、訪問前には服装をしっかり見直しておいてくださいね。
- 私服で、といわれたときは訪問先の担当者にとっての常識的な私服を考えよう
- 迷ったときはスーツ!これで外すことはない
- 「スーツは不要」といわれたら普段着とは異なる「オフィスカジュアル」で
- いずれにしても清潔感やサイズ感を大切にするのが基本
- 「何を着ていったらいいですか」という質問を訪問先にするのはナンセンス!