実習初日が近づいているあなた、服装に迷っていませんか?
バイザー会議の時や事前の電話で実習指導者に質問しても、返ってくるのは
「常識の範囲内ならなんでもいいよ」
というつれないお言葉というのがほとんど。
とますますわからなくなっているのではないでしょうか。
こんな時こそ用心深く服装選びをしなければいけません。
なぜなら、学生のあなたの常識と大人社会の常識には差があるからです。
この記事では、そんな迷える子羊のあなたのために、採用担当で職員教育担当でもある私、すこみみが、若手実習指導者では教えきれない服装の常識をお教えします。
読みたい場所にジャンプ!
実習初日は何を着たら好印象?
大事な実習初日。
いったい何を着ていったらよい印象を与えられると思いますか?
「実習初日=社会人初日」くらいに考えて損はない
電話で問い合わせると「スーツでなくても良い」といってくれる指導者も多いでしょう。
なんなら、そのように病院のWEBサイトで説明しているところもあるくらいです。
ただ、それでもあなたが不安に思うのだとしたら、それは
はじめての場所、はじめての大人社会の人たち、しかも自分の成績が決まる数週間の初日に、服装なんかで印象を悪くしてしまったらどうしよう、という思いがどこかにあるから。
あなたの心の奥底から湧き出るその警告には素直に従うべきだ、とわたしは思います。
そんな思いで行けば、バイザーの目や反応が気になってしまって、余計なストレスがかかりますもの。
だからあえていいます。
「実習初日=社会人初日」くらいのつもりで、服装は選んでください。
スーツでなくても別にいいよ、といわれて迷ったらスーツを着よう
2日目からは自分で更衣室に行けても、初日はバイザーが迎えに来てくれることが多いでしょう。ということは、着替える前の服装でバイザーに会うわけです。
実習地の職員がどんな服装で通勤しているのかもわからない初日、何となく「失敗した!」と感じてしまったら、その後一日ブルーな気分になるはず。
と考えたら、
「えー、その格好できたの?」と心の中で思われるより、「スーツじゃなくてもよかったのにー」といわれるくらいのほうが安心です。
もしそういわれても「いえ、初日ですから失礼があってはいけないので」と返せばいいだけ。
そう言い返されればバイザーも「へー、案外しっかりしてるね」と思うかも。少なくとも「堅すぎるよ」とは思いません。絶対に、です。
入学式のスーツでいいかというと、微妙ですね。
あなたがおしゃれに興味のある人で、入学式のスーツにも自信があるなら構いませんが、できれば就活にそのまま使えそうな、あるいはその後学会に着ていっても恥ずかしくないようなピシッとしたものを揃えましょう。
高いものである必要はありません。
シワや汚れのない状態であること。これが一番重要です。
小物やネクタイを少し大人っぽいものにしてみてもよいかもしれませんね。
紳士服の専門店であれば、スーツから小物、靴まで一度に揃えられるので、迷いません。
こんなチケットも利用すれば、お得に購入できるはず。
それから、実習は初夏~秋口が多いので、洗えるタイプのものを揃えておくのがおすすめ。
いつもきれいに着られるし、何より経済的です。
例えば男性ならこんな感じ。
そして女性なら例えばこれ。
ネットならお店で買うより安い場合もあるのでいろいろ探してみてくださいね。
実習の2日目以降「常識の範囲内」は何を着るべき?
さて、初日はスーツで頭を悩ますこともありませんが、問題は2日目以降ですね。
誰に聞いても「常識の範囲内ならなんでもいいよ」という答えが返ってくるでしょう。
これをさらに具体的に教えてもらおうなんて思ってはいけません。
あなたの常識ではなく、「指導者の上司」の常識で考える
「常識」って、危ない言葉です。
あなたの常識が相手の常識と一致しているかどうかは…はっきりいってわからないからです。
常識なので、本当は誰にとっても同じもののはずなのですが、この場合、20歳過ぎの学生のあなたと、社会人である相手の常識が一致するかどうかは怪しい!
なので、実習中の服装は「あなたの常識」は置いといて
「バイザーの上司の常識」を基準とするようにしましょう。
同年代の常識に合わせるよりも、40代の職員に好ましいと思ってもらえる服装をする、というのが大切です。
通勤電車に乗って浮かない服装が「常識の範囲内」
具体的に言えば、40代くらいの指導者(の上司)に好ましく思われる常識的服装っていうのは、ずばり、
朝晩の通勤時間帯の電車に乗っても浮かない服装
です。つまり、
男性は襟あきの大きすぎない清潔なシャツ、女性も胸元が開きすぎないシャツやブラウス、インナー
体にフィットしすぎないもの
だらしなくない、緩すぎないラインのもの
清潔なもの、シワのないもの
であることが大原則です。
逆に避けた方が良いのは、
短く露出の多いパンツやスカート
肩や背中、胸元があらわになるトップス
など、電車の中でも目のやり場に困るような服装です。
ジャージ・半パン・ダメージデニム・ミニスカは厳禁と考えよう
ジャージ
ダメージデニム
ショートパンツ
ミニ(すぎる)スカート
サンダル
たとえば写真のようなファッションは、おしゃれとしては悪くないけれど、実習に着てくると、ちょっと話題になってしまうかもしれません。
たとえ通学ではOKの恰好であっても、実習は「通勤」と同じ。
電車に乗らなくても、病院の寮を利用させてもらって徒歩で通う場合でも、通勤にふさわしい服装を選びましょう。
こんな服装なら好印象!
これならいいな、というものを全部上げるわけにはいきませんが、少しだけ。
女性のばあい
たとえば女性なら、こんなカジュアルは学生らしくて好感が持てます。
これは袖がすこしふんわりしていて可愛くて好感度大。
パンツはホワイトデニムやチノパンツなどがいいですね。
スカートなら、膝丈~ミディがおすすめ。
大人っぽいのが好きなら、こんなブラウスにパンツもOK。
わたし自身、さっきのシャツもこちらのブラウスも、どちらも着てみたい感じですし、派手さはないのでまったく問題ありません。
男性のばあい
たとえば、下の写真から行くページのスタイルならどれもほぼOK。
シャツもシンプルですし、パンツや靴のバランスも良くて、好感度が高いです。
もう少しきちんとした印象にしたい、というなら、こちらの記事が参考になると思います。
実習最終日もスーツがいいの?
さて、いよいよ実習最終日。
この頃になれば実習地にも慣れ、許される服装の範囲も分かってきていることでしょう。
最後の日の服装、どうしたらいいと思いますか?
初日ほどのルールはないのが一般的
基本的に、最終日だから何を着ていくべき、というルールはないと考えてよいでしょう。
初日と異なり、各自着替えて実習に入り、あいさつ回りもユニフォームのままで行うでしょうから、問題ありません。
それまでと同じ「常識の範囲内」の服装で行けば十分です。
送別会があるなら当然スーツ一択!
ただし、最終日に職種全体、部署全体で送別会をしてくれる、ということであれば、それはスーツ一択です。
理学療法士や作業療法士の世界は結構な体育会系なので、新人歓迎会などでは、先輩がカジュアルで来ても、新人はスーツ、なんていうのが普通なんですよね。
だから学生の場合もそれに準じて考えるといいと思います。
他に学生がいたら相談して揃えればよいでしょうし、みんなでアラサーくらいの中堅どころのスタッフにこっそり相談するのもあり。
その場に行って「しまった!」と思わないようにしっかり情報収集するのが吉。
気持ちを形に表す、というのも大事なことなので、きちんとした服装で行きましょう。
「実習中の服装」まとめ
実習での服装は本当に悩むもの。
「これで大丈夫かな」とモヤモヤするくらいなら、きちんとした格好をキープすべきです。
新しく服を買う必要はないですが、自分の持っている服の中でも、きちんとした、キレイめカジュアルを選ぶようにして、好感度アップを狙っていきましょう!
- あなたの常識ではなく相手の常識で考えよう。この場合、バイザーが若いなら「バイザーの上司の常識」が基本。
- 初日は「迷ったらスーツ」が安心。服で悩んでストレスを感じるくらいならそれが一番。
- 2日目からは「通勤電車で浮かない」を基準に服を選ぼう。
- 最終日は必ずしもスーツでなくても良いけれど、送別会があるなら一択です。